下町柚子黄昏記 by @yuzutas0

したまち発・ゆずたそ作・試行錯誤の瓦礫の記録

2019年の登壇を振り返る

『エンジニアの登壇を応援する会』Advent Calendar 14日目の記事です。遅れました。今年の登壇についてダラダラと振り返ります。

もくじ

02月 #DPCT

主催者である@tetsuroitoさんのご紹介で登壇しました。 お酒を飲みながら話しました。

Data Pipeline Casual Talk (データパイプラインに関する知見をカジュアルに語る会)

この直前(2018年12月)にDevBoostに登壇して、 グダグダになってしまったので、その反省を踏まえて「なるべくシンプルな内容にしよう」と決めていました。

そこで、かつて登壇した「XP祭り2017」 で最も反響があった、@i2keyさんの 『フロー効率性とリソース効率性について』を 参考にしました。

  • 先にブログ記事を書いて反響があったものを登壇スライドにする。
  • 明確なコンセプトを提示して、世間の常識・パラダイムに一石を投じる。
  • オリジナルのアイデアではなく、先人の知恵を自分なりに咀嚼・翻訳している。
  • 意思決定や実務に落とし込むときの勘所まで仔細に提示する。

結果としては狙い通りで、2017年当時「フロー効率性」という言葉が アジャイル界隈でバズった時と同じことが(良い意味でも悪い意味でも)起きました。

この登壇を契機に、2019年における国内の「データ基盤」の資料・スライドの多くで 「データレイク」「データウェアハウス」「データマート」という言葉が目立つようになったと認識しています。

以下のペーパーや書籍にも反映されています。

ここまで影響を及ぼしてしまうと、嬉しいといった個人感情を超えて、業界に対する責任感を覚えました。

07月 #data_ml_engineering

主催者である@syu_creamさんのご紹介で登壇しました。 お酒を飲みながら話しました。

データとML周辺エンジニアリングを考える会#2

システム開発の担当事例をご紹介したシンプルな内容になっています。 以下のモチベーションをもとに登壇しました。

  1. 紹介者への恩返し&関係構築。 @syu_creamさんにはお世話になっています。 主催しているイベントを一緒に盛り上げましょうぜぇぇぇ!というテンションでした。

  2. 生存報告。 長年勤めた前職を辞めた直後だったのですが、幸運なことに3ヶ月で成果を出せました。 前職の人たち(特に当時の上司たち)に「さっそく成果を出したのか」「あいつは大丈夫そうだな」と 安心してもらいたかったという気持ちがあります。 スライドがバズれば、前職の同期・後輩が社内Slackに貼って、話題にしてくれるだろうと期待していました。

  3. 技術の話できますよアピール。 DPCTの登壇資料がコンセプト重視だったり、過去のスライドがビジネス視点だったこともあり、 「あなたは自分で手を動かさないから分かっていないんだ」といったお言葉を寄せられることが多々ありました。 内心イラッとしていたので「ふつうに出来ますけど?」と自己PRしたかったのです。

  4. 社内政治。 社外で資料をバズらせてから、社内で話題にしてもらおうと考え、登壇機会を利用しました。 そこそこ狙い通りの効果を生みました。

09月 #DPM

主催者の1人である@takegueさんのご紹介で登壇しました。 お酒を飲みながら話しました。

Data Platform Meetup

内容面について悩んだ挙げ句「もうこれポッドキャストっぽく垂れ流そうぜ!」というスタンスにしました。

2月の登壇では「コンセプト」を、7月の登壇では「案件事例」を話したので、 今回は「アンチパターンあるあるネタ」にしました。 人気のある登壇コンテンツはこういったところかなと思います。

仕事で毎回同じような相談を受けたり、同じようなディスカッションに巻き込まれてしまうので、 「これを見ておいてください」と言える公開資料を用意しておきたいと以前から考えていました。 ちょうど良い機会でした。

ちなみに、いちおう私も主催者です。 客寄せパンダを担当しました。

11月 #前向きデータ整備人

主催者の@data_analyst_さんにお誘いいただきました。 お酒を飲みながら話しました。

データアーキテクト(データ整備人)を”前向きに”考える会

前回が「あるあるネタ」で、尋常じゃない分量だったので、今回はメッセージをシンプルにしました。

@hik0107さんの 「"S分析" 最強説」 というスライドに影響を受けています。 「とりあえず散布図にしとけば間違いない!」という明確なメッセージ。 「5次元の情報をシンプルに表現できる!」という分かりやすい根拠。 同様のスライドを作れば、世のアナリストに影響を与えられるのではないか、と考えました。

また@tottie_designerさんの LINEスタンプに影響を受けています。 スライドの雰囲気(カラーやフォント)を切り替えて「ほわほわした優しい感じ」にしています。

「ほわほわした優しい感じ」の見せ方は、今年の春先から試行錯誤してはいました。 満を持して登壇資料に投入した形になります。

ちなみに、いちおう私も会の主催者です。 客寄せパンダを担当しました。

そもそもこの会が開催された背景として、 私が「ダッシュボードの話をしたい!」とTwitterやSlackで喚いていたら 「じゃあやろうぜ!」「こっちも話したい内容がある!」と言って企画してくださいました。 すごい。

12月 #AlchemyHackers

主催者の@zyunnosukeさんにお誘いいただきました。 お酒を飲みながら話しました。

個人開発がやりたくなるLT会

直近最もオーナーシップを発揮できた「プロダクト開発」の話なので、何度読み直してもワクワクします。 こういう仕事をどんどんやっていきたいなぁ!

ちなみに、いちおう私も主催者です。 客寄せパンダを担当しましたが、活躍できませんでした。

その他のアウトプット

前職での取り組み(※私はメイン担当ではない)が日経新聞に掲載されました。

支援先のベンチャーインフォグラフィックを公開しました。

最高の仲間たちと一緒に自費出版しました。 yuzutas0.hatenablog.com

後輩の登壇を支援

私より優秀な後輩たちが続々と台頭しているので、 なるべく登壇機会をリダイレクトするように心掛けています。

みんなのPython勉強会42 - Pythonでデータサイエンスをやってみよう

@shoitoさんから紹介いただき、 @lapis_zero09さんにリダイレクトしました。

Data Pipeline Casual Talk Vol.2

@tetsuroitoさんに相談いただき、 @sukukyonさんを推薦しました。

おまけ

  1. 某カンファレンスの基調講演で話してくれませんか?という打診が前職に寄せられたらしい。 しかし退職済みだったので、特に私に連絡が来ることもなく、その話は立ち消えになったらしい。 完。

  2. 私が賞を取ったときはメディアに取材されず、翌年からメディアが動き出す。 TrendMicroの国際プログラミングコンテストで世界3位相当賞だったときもそう! PyConJPでベストトークアワード優秀賞だったときもそう! そしてデブサミ夏!これで3回目!かなしい!

最後に

年々アウトプットが減りつつありますが、来年もアウトプットできるような成果を出したいと思います。