以下ブログ記事に対するアンサーエントリーです。
※本稿は個人の見解であり、所属する組織を代表するものではありません。
うちのチームで先月までインターンをしていた @sukukyon から献本が届いたw pic.twitter.com/80XqVaz9Em
— ゆずたそ (@yuzutas0) 2018年4月4日
短い期間ではありましたが、インターン生である@sukukyonのメンターを務めました。 あまりメンターらしいことは出来なかった気もしますが、何とか無事に修了しました。
総論:最高のインターンだった
最高のインターンで最高にやっていきを発揮して最高の成果を出しました。
ということで、概ね上手くいきました。 成功要因としては「関係者全員がお互いをリスペクトできたから」だと思っています。 非常に良い関係性を築けていました。
まず何より@sukukyonとメンター(私)が互いに歩み寄れたのが良かったです。 だけどそれ以上に多くの関係者の支えが大きかったと思います。 改めて振り返ると「学生インターン1人を受け入れるのに、これだけ多くの人がここまでお節介を焼くのか」と言えるサポートでした。
私自身が工夫したこと
上司力の高い上司でした。
だろ?(笑)
……というのは置いておいて。
マジでほぼ1~2日に1回の頻度で1on1やって想定される課題を取り除けるものは取り除いたり、設計についてアドバイスもらったり、レビューで突っ込まれたりdisられたりしてとにかくコミュニケーションの密度は高かったです。
メンターとしての基本的なスタンスは新入社員の受け入れ時と同じ要領です。 コミュニケーションは過剰なくらいでちょうど良いはず。
上手く文脈の疎通ができて良い意味で雑なコミュニケーションが取れたので良かった
ブログを見ると知見が一杯あって便利です。
これは偶然だったのですが、@sukukyonは以前から私のブログやスライドを読んでくれていたようです。 初めから考え方の方向性が合致していたので話が早かった。 どこで何が繋がるか分からないですね。 普段からアウトプットすることが大事だなぁと思いました。
インターン生に工夫してもらったこと
多分僕も部下力を発揮したと思う。
まさにこれですね。@sukukyonがめちゃくちゃ優秀だったおかげで色々と助かりました。
うちのチームでは『部下力』という本を必読書にしています。 かいつまんで説明すると「上司がクソな時の対応方法」を解説した本です。 この本が必読なのはメンバー1人1人に主体性を期待するからです。 特にソフトウェアエンジニアリングは1人1人に高いプロフェッショナル性を求める仕事です。
- 作者: 吉田典生
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2005/06/01
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
今回は全能感を持ってやっていくというのを意識
全能感があると、不安が減ったり精神的なハードルが下がってストレスも減ったりで良いことづくめ
インターンとして、「○○検証しました!」「こういうの作って便利にしました!」みたいなのは比較的よく見かけますが、実際にプロダクションに載るところまではいかないことが多いと思っていて、今回はそういうの無しでちゃんと載せるぞみたいな意志でやっていました
だいたい全部やったらなんかだいたい全部できました
あまりにも話したい内容が多すぎてスライドが163枚になりました
お見事。 進め方&成果の両面において、期待に応えてくれました。
ちなみに私からインプットしたのはこれだけです。
- ゴール
- 現場が抱えているシステム課題:こういう点に困っている!
- 大まかな改善の方針:こういう風にしたい!
- スタート
- 立ち上げメニュー
- チュートリアルとして小さな案件
- メッセージ
- スキル面は信頼しているし、やり方はお任せするので、成果を出してほしい
- プロフェッショナルとして扱うから、口を開けてサポートを待つのではなく、必要なサポートを引き出せるように自分から声を掛けてほしい
- 様々なシステムの権限を付与するので自由に触っていいが、壊したら自分で責任を持って直して欲しい
- 注: あくまで商用環境に影響のない範囲です
ということで、ほとんどが@sukukyonの頑張りですね。 私はメンターとして本人に実力を発揮してもらえる(であろう)環境を用意しただけです。
人事担当に工夫してもらったこと
とにかく最高のやっていきチームでやっていってました。
やっていきがある環境って多分こういうことなんだなって思います。
関係者からは「やっていき」ということで環境面を評価していただけました。 ただ、どちらかというと人事担当が「@sukukyonはスキル面で信頼できる人材ですよ」と猛プッシュしてくれたお陰だと思います。 色々と話を聞いて「こいつはすげーや」と思えたからこそ「好きにやっていこう」と言えたし「自由にやれる環境を用意してあげたい」と思えました。
そういう意味ではひたすら人事担当を頼りました。 些細なことでもとにかく相談しました。
一般的な事例として、インターン制度の失敗の多くは「現場と人事の連携不足による」という話を聞きます。 そのため少しでも不安要素があれば「責任を持って現場でインターン生を受け入れることは出来ません」と断る予定でした。 このスタンスを事前に伝えたことで、人事担当と腹を割って話し合うことができました。 それなりに時間やエネルギーを割いていただき、現場と人事で信頼関係が構築できたのだと(少なくとも私は)思っています。
現場のメンバーに工夫してもらったこと
とくにオンボーディングはよく整理されていて
とにかく現状の構造だったり、社内ドキュメントだったり、場合によってはソースコードまで片っ端から目を通すようにしてました。
これは簡単なようでいて、そもそもそういったものが当たり前のように文書化されて構造化されている環境というのがそもそも恵まれていて、そういうところも含め最高でした。
これは現場の地道な努力の恩恵ですね。
チーム横断の立ち上げメニューがあるので、インターン生向けに多少カスタマイズして使いました。 現場のメンバー1人1人が自発的・継続的にテンプレートをメンテナンスしているからこそです。
なお、オンボーディングの終了後は「継続的に1on1を実施する」といった運用メニューに移ります。 運用メニューはアルバイトや業務委託を受け入れるときに作ったものがあるので、これをインターン生向けにフォークしました。
ちなみに、現場メンバーは明らかにメンター(私)以上に活躍していて
- PC手配などがスムーズだったのは事務スタッフのおかげ
- システム仕様理解についてのサポートは現場エンジニアリーダーのおかげ
- 案件要求を分かりやすく説明できたのはディレクターのおかげ
このうち誰か1人でも欠けていたら、こうは上手く行かなかっただろうと思っています。
私は特に根回しをしていなかったのですが、メンバー1人1人が普段の仕事と同じ要領で最高のサポートをしてくれました。 すごい良い現場だなぁと改めて思いました。
社内の皆さまに工夫してもらったこと
割と色々な人が絡んでくれて議論もできて技術的雑談ができる環境最高だなって思いました
噂に聞く色々な人がいるなと……
ランチは毎回色々な部署のすごい人と話すことができた
これは社内の皆さまのお陰ですね。 普段そこまで関わりがない人ともインターン支援をきっかけに交流が生まれました。
私が関与した部分としては
- ランチ企画
- 社内勉強会の臨時開催&インターン生向けのLT枠確保
社内勉強会は私が発起人の1人だったので、動かしやすかったというのもあります。
可能な範囲でチャンスを提供しましたが、チャンスを活かしたのは本人ですし、場を盛り上げたのは他のメンバーです。 もともと@sukukyonがあちこちで実績を作っていたので旧来の知り合いが多かったらしく、スムーズに文化に馴染めたのではないでしょうか。 ひとえに本人の過去の努力の積み重ねですね。
そして、良い意味でとがったエンジニアが集まる会社を作った先人達の功績とも言えます。 本当に良い会社だ。
最後に
いちおうアンサーエントリーっぽく。
事前面談で「朝弱いんですけど、遅くてもいいですか」「日が昇ってれば」
毎日座れる時間に通勤して、いい感じにやって、座って帰って寝る、みたいな最高の生活をしていました。
流石に最後に「もっと早く来られるようになろうね」とか煽られるかなとドキドキしてたんですけど、特に何も言われませんでした……
へーきへーき! 人によって得意な時間帯違うから!
解説: フレックスタイム制を導入しています。 エンジニアが働きやすい!素敵!
なんかバランスボールが転がっていたので1週間ぐらいその上でふよふよしながら仕事してました。 さすがにふよふよしすぎて怒られるかなって思ったけど最後まで怒られは発生しませんでした。
うんうん。 わかるわかる。
解説: 作業環境をカスタマイズできる風土があります。 エンジニアが働きやすい!素敵!
Thunderbolt Display は遅延が少なくて割と最高
「MacBook ProがUS配列なんだけど」「じゃあJISキーボード持ってきます」
わーい! すごーい!
解説: それなりにきちんとした開発ツールが揃っています。 椅子(名前忘れた)とかIntelliJとかオライリー全巻とかも。 エンジニアが働きやすい!素敵!
夜に、疲れたのでルートビアを買ってきて飲んでいたらメンターに酒を飲んでると思われたけど特に突っ込まれなかった。それは流石に突っ込んで欲しい。
そだねー。
はい。
ということで(責任感と実力があって成果を追求できる人材であれば)楽しく働ける素敵な職場です。 部署やチームによって特色が全然違うのでそこだけご注意ください。うちのチームは楽しいぞ。スキルがあれば。
- データ基盤の開発・運用におけるベストプラクティスを追求したいSREエンジニア
- データ活用による業務改善(RPA)で利益創出を目指したいアプリケーションエンジニア・機械学習エンジニア
- データ分析による意思決定でプロダクト開発を支えたいアナリスト・データサイエンティスト
- データ案件推進やデータ駆動文化の醸成を担いたいディレクター
我こそはという方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に@yuzutas0にお声掛けください。 めでたしめでたし。
再掲:※本稿は個人の見解であり、所属する組織を代表するものではありません。
ポプテピピック (バンブーコミックス WIN SELECTION)
- 作者: 大川ぶくぶ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2015/12/07
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (9件) を見る