下町柚子黄昏記 by @yuzutas0

したまち発・ゆずたそ作・試行錯誤の瓦礫の記録

XP祭りで開発高速化の話をしました #xpjug

概要

XP祭り2017に参加して「新米エンジニアがレガシーシステムを死に物狂いでグロースハックした話」というタイトルで発表しました。

イベントについて

アジャイル分野の方々が参加するイベントだそうです。 他の方々の発表は以下のページにまとまっています。

XP祭り2017

発表スライド

当日の資料は以下になります。

すでに新米ではないのですが、当時を振り返るとアジャイルプラクティスを(結果的に)適用していた!ということで、この機にケーススタディとしてまとめてみました。

CfP内容(一部抜粋)

グロースハックプロジェクトでの試行錯誤を共有します。

10年物のレガシーシステムにおいて、120の開発案件を捌き、 4ヶ月でユーザーアクション数を2.8倍にしました。

1つ1つボトルネックを愚直に解消していくことで、 気付いたらアジャイルのプラクティスが適用されている状態になりました。

http://xpjug.com/xp2017-session-a3-2/

ざっくり概要

  • ステークホルダー
    • 多様なステークホルダーからの五月雨の依頼に対して、結果的にスクラムのような開発プロセスで対応することになりました。
    • 1個流しで案件を捌き、その過程でリードタイムに影響を与える阻害要因(ボトルネック)を特定・排除することで、フロー効率の改善を図っています。
  • スキル
    • 新米状態から素早く一人前になるために、アーキテクト・プロダクトオーナー・リーダーのように振る舞いました。
    • 当然ながら上手くいかない→「何が足りないか」を把握できる→その差を埋める、を繰り返すことで、ハイスピードでスキルを向上させることができました。
  • システム
    • レガシーシステムに対して改善サイクルを回すために、まずはGit/Jenkins/SonarQubeといったツールを導入して、最低限の開発環境を整えました。
    • その上で、過剰な設計書フォーカスからソースコードフォーカスに移行したり、「よい設計」の共通認識を揃えながら徐々にシステムの複雑度を解消していきました。

ビブリオバトル

LT形式で書籍を紹介しあうコーナー。せっかくなので出てみました。

「システムは作って終わりではない」ということで、マラソンに関する科学がメタファー(あるいはアナロジー)として参考になるのではないか!と『マラソンの練習法がわかる本』をお勧めしました。

感想

  • 良い意味で変な人が多かったです。女装率が高い。LTは笑いすぎて腹が痛かった!w
  • 運営者の法被(?)が祭り感あって良いですねー。
  • 初めて来た人や遠くから来た人を優先して書籍プレゼントする、といった配慮が素敵だなぁと思いました。
  • 内容面で新しい発見は特になかったかなぁというのが正直なところです。プラクティスや原理原則はある程度固まっているように見受けられるので、パラフレーズのネタを増やすよりも、「いかにエンジニアの枠を超えたケーススタディを積むのか」が求められているのかもしれないと思いました。私が言えた話ではないのですが。

終わりに

運営者・発表者・参加者の皆様、本当にありがとうございました!

エクストリームプログラミング

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