下町柚子黄昏記 by @yuzutas0

したまち発・ゆずたそ作・試行錯誤の瓦礫の記録

10個のWEBサービスを個人開発した振り返り

概要

PORTもくもく会というイベントにて、「10個のWEBサービスを個人開発した話」というタイトルで、振り返りLTをしました。

スライド

つくったサービス

これらをざっくり紹介していきました。

振り返り

  • K:楽しいよ。スキルにもなるよ。
  • P:1人で続けるのは大変。
  • T:一緒にやりませんか。

聞かれたこと

Q. 作りたいものが思いつかない!アイデアの出し方は?

困った時に「これがほしい」を考えています。

例えば、さきほどから雨が降り始めましたが、私は傘を忘れてしまいました。

  • 最近だと天気予報を見ない人が多い → 雨の日だけ朝に通知するサービス。
  • 会場付近(新宿)は地下道が多い → 雨に濡れる時間を最小限にするためのマップ検索サービス。

といった感じでアイデアを出していきます。

Q. 実際どれくらい時間が掛かるもの?

モノによります。

  • 短いやつだと、(もはやWEBサービスか怪しいが)30分で作ったプロトタイプもあります。チャットボットも丸1日くらいのお手軽実装です。
  • 反対にQiita:Teamクローンは、工数で1ヶ月弱、工期で1年弱も掛かっています。

Q. 完成まで続けるコツは?

続けざるを得ない環境を作ることでしょうか。 予定が入っていない日は、仕事終わりにカフェで1人もくもく会をやっています。

Q. 使っている言語やFWは?

趣味開発だとアプリレイヤは大体がRailsですね。

(フロントは?Bootstrap?) Bootstrapをラップして使うことが多いです。

他にも、iOSアプリを作るときはCocoa/Objective-Cとか。 最初の方は勉強のために、Java Servletフルスクラッチで書いたりしていました。

Q. 早く作るためのコツは?

(言うほど早く作れていないのですが)要件はなるべく絞り込んでいます。 非機能要件はいつも同じで「この観点だけは遵守する」という形で決めてしまっています。

あとは、いつの間にか型ができているので、パーツを組み合わせるように作ることはありますね。 特にインフラ・ミドルウェアは同じスクリプトを使い回すことが多いです。

Q. 自分も同じように作りたいが、各開発工程で何を意識すべきか?

最初から綺麗にやろうとすると色々と大変だと思います。 まずは雑な開発でいいから、リリースさせることに集中するのが良いのではないでしょうか。

Q. サービスをクローズするときの基準は?

ユーザーがいない、明らかに使われない、トラブル時の保守が極めて困難である、といったサービスは、クローズせざるを得ないですね。 最終的にはノリと勢いです。

Q. 収益は考えている?

(個人開発では)重視していません。

多少の売上はありますが、雀の涙です。 はるか昔に作った広告サイトのほうが未だに稼いでいます。

趣味のサービス開発だと、せいぜい月に数十万いけば上出来くらいの相場観だと認識しています。 それなりの単価・客数が必要になりますが、その分だけの(仕事と言える)運用・集客が求められます。 ソフトウェアエンジニアの人件費を月100万円と考えると、金銭面に着目するには難しいものがあります。

だからこそ成功例を作ろうとする個人開発者の方々は心から尊敬しています。

一方で、私が持続可能な収益を考えるのであれば、やはり「個人」ではなく「組織」、「サービス開発」ではなく「ビジネス開発」になるのかなと思っています。 (そちらにシフトしたほうが良いのだろうなと考え始めています)

感想

正直、作業のもくもく度合いだけだと、1人でカフェ作業のほうが捗ったかもしれないです……。

ただ、「こういうのやりたいんですよね!」「まずはここから着手しています!」といった感じで、意思と行動を兼ね備えている人が多かったので、話していて楽しかったです。

「これ一緒にやろうよ!」ということで、ちょっとしたコラボが生まれたりもして、イベント終了後にも連絡を取り合ったりしています。

いやー。いいですねー! 今後が楽しみです!

Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)

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