この記事は本当の愛 Advent Calendar 2019の5日目の記事です。
愛とは、お互いに向き合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである
- 作者:サン=テグジュペリ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/03/28
- メディア: 文庫
「等価交換」と「時間軸」と「勇気」
- 「等価交換」は「時間軸」を引き伸ばすことで成立する。
- 大抵の物事は思い通りにはならない。
- 「1」を投下しても、そう簡単に「1」は返ってこない。
- 「1」を100回投下すると、予期せぬ形で「100」が返ってくる。
- 事前に狙えるようなものではない。
- 「等価交換」の唯一の障害は、自分の心の弱さ。
- 途中で諦めてしまう。
- 自分で自分の努力を台無しにしてしまう。
- 「等価交換」には「勇気」が求められる。
- 「1」を賭け続けるか?ここで全てを諦めるか?
- 苦しくて悲しいときに「1」を賭けるのが「勇気」。
- 長期的で、楽観的で、そして生産的な、そういう心の持ち方。
自分の物差し、相手の物差し
- 人間関係は思い通りにならない。
- 例:子供の進路。就職しやすい大学に進学してくれよ。
- 例:旦那の喫煙。育児に悪影響だから勘弁してくれよ。
- 自分の勝手な物差しで他人の判断を評価しがち。
- 実は、興味のない学問をやるより、専門学校で趣味を貫いたほうが、一芸を持って就職に有利かも?
- 実は、安心して育児できる給与を稼げるのは、苦しい仕事漬けの日々を煙草で乗り越えたからかも?
- あくまでも相手の物差しがベース。
- 「相手」+「対象」(進路・煙草)+「相手と対象の関係性」で完結している。
- 自分は隣でそれを見ているだけで「対象」とは関係がない。
- 自分は「対象」にネガティブな評価を下せる立場ではない。
「主客分離」と「肯定」と「優しさ」
- 幼い孫娘が楽しそうに絵を描いていたら。
- 隣で微笑ましく見るか?絵を取り上げて勉強させるか?
- 「相手」+「対象」+「相手と対象の関係性」に対して、唯一できるのは「肯定」すること。
- 「主客分離」の唯一の障害は、自分の心の弱さ。
- 執着と欲望によって、自分と「対象」に利害関係が生じる。
- 「相手」の物差しに寄り添えていないと、歪みが生じて、いずれ破綻する。
- 自分の物語の主人公になるのではなく、誰かの物語の登場人物になろう。
- 実害がある場合は、具体的な依頼を行うに留める。
- 例:危ないので道路に出て絵を描かないでほしい。
- 例:卒業後は自分で稼いでほしい。
- 例:ベランダで喫煙してほしい。
- 「主客分離」には「優しさ」が求められる。
- 短期的な自分の不利益を受け止められるか。
- 頭でわかっていても、そこで踏ん張れるか。
- 短期的には傷付くことが確定しているので「勇気」を発揮しないといけない。
- 相手のために選べるのが「優しさ」。
ガストンか?アダムか?
- 要するに「美女と野獣」の最後のシーン。
- 自分のためにベルを閉じ込めるか?自分を犠牲にしてベルを自由にするか?
- ベルを閉じ込めても、真実の愛には到達しないので、ビーストの呪いは解けない。
- どの選択肢を選んでも、もう詰んでいる。
- それでも相手のための一手を選べるかどうか。
- 予期せぬ形で何かが返ってくる。
- 映画のような綺麗なハッピーエンドを望むのは筋違い。
- だからこそ映画を超える感動に出会えるかもしれない。
- でもそれは「1」を100回賭け続けた先にようやく辿り着ける場所。
- ガストンではなく、アダムであろう。